日本基準寝具株式会社様公式サイトリニューアル
創業60周年を迎えた老舗企業の新たな挑戦として
ブランディングも含めた公式サイト全面リニューアルを実施しました。
福祉用具を扱う企業として、山陽地域では草分け的存在の日本基準寝具株式会社様(以下、日本基準寝具、敬称略)。2023年に創業60周年を迎え、次の70期に向けて公式サイトのリニューアルをご依頼いただきました。介護用品・介護サービスを必要とするお客様に情報が伝わりやすいサイトを制作しただけでなく、企業の新たな価値を打ち出すリブランディングや新規顧客の開拓につながるプロジェクトとして、今後もご支援を続けてまいります。
背景・目的
日本基準寝具の強みは、「レンタル用福祉用具のメンテナンスを自社で行えること」「地域密着で高齢者のくらし全般の支援を行っていること」「専任のメンテナンス技術者が常駐していること」「介護用品の在庫が豊富にそろっていること」など。しかし、旧サイトではそうした専門性のアピールが十分にできておらず、顧客獲得の機会を損失していたと考えられます。また、世代交代による組織の若返りがあり、次の70期に向けて、会社の顔である公式サイトのリニューアル案が上がっていた時期でもありました。
そこでファン・マーケティングは、日本基準寝具の魅力や独自性の高さを的確にピックアップし、わかりやすく訴求した自社サイトを制作させていただくことになりました。
ターゲット層の拡大
日本基準寝具の主要顧客は介護用品を利用する高齢者とそのご家族ですが、打ち合わせを進めるなかで、ケアマネジャー職の方も重要なターゲットであるという認識が生まれました。ケアマネジャー職の方は、要介護者に福祉用具貸与事業者を提案する立場にあり、常に介護用品の情報を必要としていることがわかったからです。
これを踏まえて、介護用品の利用者とケアマネジャーの双方が見やすい工夫を施し、アクセス数の増加を念頭にサイトリニューアルを実行しました。
商品カタログのフルデジタル化を実現
業界的にDX化が遅れている傾向もあり、これまで介護用品の情報・レンタル・デモ機の予約は紙のカタログをもとに行われていました。今回のサイトリニューアルでは、この紙カタログに掲載されている500以上の介護用品情報をフルデジタル化。24時間365日、どなたでも場所を問わずに、日本基準寝具の介護用品を検索・閲覧できるようになりました。
また、社内で行うデジタルカタログの製品登録・修正・削除については、シンプルで使いやすいテンプレートをご提案。エンジニア職以外の社員様でも簡単に扱えるため、社内運用がスムーズに実現しています。
お客様と求職者に届けたい企業理念「5つの約束」
日本基準寝具は「きちんと対応する」を信念とし、60年にわたって、リネンサプライ事業、福祉用具レンタル・販売を続けてきました。そして、時代が変わってもその信念は変わることなく、リニューアルサイトでは「5つの約束」として軸に据えています。
また、このメッセージはお客様だけでなく、求職者に向けて企業の誠実な姿勢をアピールする役割も果たしています。採用活動に関して、日本基準寝具は新卒採用のほか中途採用も積極的に行っているため、リニューアル後の求人ページでは幅広い年齢層の社員インタビューを掲載。企業理念とともに多くの社員のリアルな声を紹介することで、人材採用もご支援させていただきました。
ファン・マーケティングの役割
今回のプロジェクトにおけるファン・マーケティングの役割は、古いサイトの作り変えに留まりません。企業価値の再発見ともいえるリブランディングの思考で、社内外へのポジティブなアプローチを実現しています。
目標を共有し、「何をどう新しくするのか」「何をアピールするのか」「どんな写真やアニメーションを使うのか」という課題に1つずつ真摯に向き合う。そして日本基準寝具の社会的存在意義をより高く広く示していくために、ファン・マーケティングはこれからも全力で伴走させていただきます。
デザイン・写真
介護の仕事には「きつい」「汚い」という固定イメージがあり、人材不足の深刻さはトップレベルといわれています。日本基準寝具が抱えるこれらの課題に対して、我々は自社サイトの印象をよくするだけでなく、業界全体に漂うマイナスイメージも払拭したいと考えました。
たとえば、日本基準寝具の強みは用品の品質管理・衛生管理が徹底されている点で、このような高水準のサービス提供が実現できるのは、厳しい目と卓越したスキルを持つプロフェッショナルがいるからこそ。そんな達人社員の皆様を「憧れの存在」としてご紹介するために、写真撮影では、介護業界にありがちな柔らかい雰囲気ではなく、クールな印象の演出を重視しました。
全体のサイトデザインも同様に、親しみやすさだけでなく、スマート&スタイリッシュをテーマにご提案。アニメーションも細部にまでこだわり、新しさや先端性を感じていただけるようアイデアを散りばめました。
日本基準寝具株式会社
日本基準寝具株式会社