株式会社日立アカデミー様キャラクター育成キャンペーンを企画・制作

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自己学習のパートナーはキツネのキャラクター!
みんなで“エールくん”を育てて、学びのファンを増やす

日立グループの人財育成を担う株式会社日立アカデミー様(以下、日立アカデミー、敬称略)では、日立グループの従業員一人ひとりの自律的学習を支援する取り組みを実施しています。その取り組みの中心となる支援ツールとして、「LXP」(学習体験プラットフォーム)をグループ企業に提供し、アップスキリング、リスキリングを推進中です。このLXPの利用促進に向けたプロモーション施策の1つとして、弊社では「キツネのエールを成長させようぜ!キャンペーン」を企画・制作。学びながらキツネのキャラクターを育てるうちに、LXP自体のファンになり、自己学習が楽しくなる、そんな仕掛け作りを支援いたしました。

LXPをもっと活用してもらうために、従業員をファン化に導く

LXPには、語学やAI、ビジネススキルなど多彩なジャンルのコンテンツがあり、個人の学習状況を可視化できる優れたツールです。一方で、オンボーディングやマニュアルをどれだけ充実させても、自己学習を始めるきっかけや、学習を継続するモチベーションの維持に課題がありました。

弊社にご相談いただいたのが2023年。日立アカデミーが発信するコンテンツとしては考えられない、奇をてらったLXPへの本音をつづったブログや、LXPコンテンツをもっと身近に感じてもらうコンテンツなどを制作しました。そのなかで、2024年には継続的な学びを実現するために、これまでの単発企画とは異なるものをご提案しました。

学習とは単発的なものではなく、継続により身に付くもの。そして、やらされるのではなく、自ら能動的に楽しく行うもの。であれば、プロモーションも「継続的な学び」を「楽しみながら」浸透させることが重要であるという考えのもと、4か月の中長期に及ぶキャンペーン施策を立案しました。

みんなの学びの量に合わせて、キャラクターとの親密度が変化
キャラクターを用いたファン化施策をご提案

LXPには、学習履歴をグラフで見れる可視化機能はあるものの、ビジネスライクなものでよっぽど学習意欲が高くないとグラフの変化にモチベーションは高まらない印象がありました。そこで学習量に応じて、キャラクターの親密度やその先の物語に変化があらわれるようなシミュレーションゲームを実現できないかと考えました。個人で育成するのではなく、LXP利用者全員で1つのキャラクターを育てる企画です。

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<物語>
学びの森に住むキツネ“エール”は、従業員みんなの学びの量によって“学びのタネ”を手に入れることができる。学びのタネが増えるほど、エールの暮らしは豊かになる。

<運営>
毎週、学びのタネの目標数を提示し、目標へ達成したかどうかで、毎週キツネのイラストとコメントが変化していく。最初は、全く心を開かないキャラクターが、目標達成によって心を開き、イベントが充実したり夢を叶えたりしていく。

キツネのエールの様子は、社内のポータルサイトで週に1回更新。最初はちょっぴり斜に構えて他者を信用しなかったキツネが、学びのタネの蓄積を反映して徐々に心を開き、愛らしいキャラクターに変貌していきます。もちろん学びのタネがたまらなければキツネは皮肉屋さんのまま。「今週のエールはどんな感じ?」「学びのタネはたまったかな?」と、ついアクセスしたくなる仕掛けにより、LXPへの興味が持続します。

一風変わった企画ですが、弊社ではキャラクター制作、毎週のイラスト作成、コピー作成など企画立案から運用までを実施させていただきました。

本企画のファン化施策のポイントは、「もの」ではなく、キツネを育てる「体験」がインセンティブとして得られる点。コツコツと続ける個人の小さな学習が、自分の学びだけに終わるのではなく、一緒にキツネが成長する楽しみを味わえます。特典やプレゼントなど一過性の「もの」ではなく、継続性のある楽しい「体験」を動機とすることで、ユーザーを巻き込み、学びのモチベーションを高めるアプローチです。

楽しくなくては学べない!?デザインもストーリーも面白く

キャンペーンを楽しむうちに、いつしか進んで学んでいる。そんな心が高揚するようなコンテンツとして楽しんでもらうため、アニメーションやゲームの世界に入ったような、親しみやすさを感じるフォントやアイコンを使用してデザインしました。難しく捉えてしまいがちな学びの印象を、やわらかく、面白く、入りやすい雰囲気で表現しています。

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また、1週間に1回、社内のポータルサイトで更新される「今週のエールの様子を覗いてみよう…」は、学びのタネの集計結果を反映して制作します。更新は4か月間毎週行います。効率よく更新していくために、デザイン面では、キャラクターの顔、胴体といったパーツでイラストレーターに制作を依頼し、その週のストーリー展開に合わせてデザイナーが組み合わせて仕上げるといった方法を取りました。

また、キツネのエールの今週の様子は当然、学びのタネの数値次第で変わってきます。こちらも結果の良し悪しに合わせてパターンを複数用意して展開しました。

さらに制作するうえで務めたのは、ユーザーを飽きさせないこと。キツネのエールのポーズやインテリアに毎週変化をつけ、クリスマスには油揚げのクリスマスケーキを用意したり、お正月には袴姿で登場させたりと、季節感も織り交ぜています。また、4か月のキャンペーン期間中、前半はキツネのエールの性格的な成長を、後半、成長した際には、夢を実現するために努力するストーリーを用意しました。

キツネのエールの名前は、「応援」の意味。自ら進んで学び、継続し、成長する人々に伴走して、声援をおくるパートナーとなるキャンペーンを展開させていただきました。

株式会社日立アカデミー

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