株式会社日立アカデミー様著名人イベントの企画・制作・運営を一括支援
ユーザーの学ぶ目的を問い直し、意識変革へつなげる
著名人のトークイベントを「ファン化」の起爆剤に
株式会社日立アカデミー様(以下、日立アカデミー、敬称略)が提供する「LXP」(Learning Experience Platform)(学習体験プラットフォーム)は、従業員の自律的なリスキリング、アップスキリングを支援する学習プラットフォームです。LXPの利用促進に向けたプロモーション施策「キツネのエールを成長させようぜ!キャンペーン」に続き、LXPの認知度をさらに上げるための著名人のトークイベントを開催し、企画から当日の運営、動画編集までをワンストップで支援いたしました。
著名人の「言葉の熱量」でユーザーの危機感に火をつける!
日立グループ内でLXPを導入してから1年半が経過。LXPの利用促進に一定の手応えは感じていましたが、依然としてアクティブユーザーと休眠層との温度差が課題となっていました。そんな課題を踏まえて、「キツネのエールを成長させようぜ!キャンペーン」に続き弊社がご提案したのは、「著名人の言葉で利用者の心を動かす施策」でした。
LXPの機能や利便性を訴えても、キャリア意識が明確でない層には響かない……。この課題を解決するため、あえて王道から一歩外れたアプローチとして、著名人を起用した社内トークイベントを企画しました。特に30代~50代の、キャリアへの漠然とした課題意識を持ちながら行動に移せていない層に、自らのキャリアを「今見直す」きっかけを届ける。そうすることでLXPの再認知を図りながら、学びの意義や、自律的なキャリア形成の重要性に従業員が自ら気づくきっかけ作りを目指しました。
あえてLXPについて語らず、従業員の内省からファン化につなげる
イベントのキーとなる著名人は、ビジネスで確かな実績を持ち、常に挑戦を続けている人物に絞って候補者を選びました。肩書きや知名度に頼るのではなく、リアルな体験と本音を語れる人であること。そのような登壇者が投げかける言葉こそが、従業員の方々の内面に響くカンフル剤になると考えました。
著名人の選定から、スケジュール調整、登壇までには多くのハードルがありましたが、粘り強い交渉と豊富なネットワークによって実現にこぎつけることができました。さらに、運営主体である日立アカデミー様のご要望はもちろん、著名人の方のご意向も丁寧に汲み取りながらプロジェクトマネジメントを行いました。
あえて「LXPの活用」や「リスキリングの重要性」などのメッセージを前面に出さず、まずは参加してもらうことに焦点を当てたのも「ファン化戦略」の1つです。従業員の皆さまが自らの意志で「何かを掴みに来たくなる」ような人選・テーマの設定を行い、LXPやキャリア自律への興味喚起につなげることができれば、自然にファン見込み層の獲得へとつながると考えました。
トークイベントのテーマは、「この先の人生を生き抜くために必要なこと」としました。登壇者の話を聴くだけでなく、その言葉から「自分は何をしたいのか」「自分の価値観はどこにあるのか」といった内省が促されるようなテーマを検討しました。その結果、イベントへの応募者はオンラインを含めて3,000名を超え、アーカイブも5,000名に近い方に視聴いただきました。
登壇者のブッキングから動画編集まで~全方位のマネジメントで学びとファン化の導線を仕掛ける
本イベントは、オンラインでのライブ配信に加え、当日参加できなかった従業員の方々に向けてアーカイブ配信も実施しました。アーカイブ動画の制作にあたっては、弊社の映像編集に精通したスタッフが、短いチャプター設計やテンポよく情報を届けるテロップ設計など、最後まで飽きさせない編集を行いました。
著名人の選定、ブッキング、登壇までの調整には非常に高いハードルがありましたが、粘り強い交渉力と豊富なネットワークによって実現にこぎつけることができました。多様な面において細やかなプロジェクトマネジメントが求められましたが、運営側、そして登壇側、双方の立場に配慮した柔軟な対応によって、イベントを成功に導くことができました。
本企画が示唆するのは、イベントが学びやファン化への導線となりうることです。ビジネスの最前線で活躍する著名人を招いたイベントは、従業員の皆さまの興味関心を一気に喚起する「起爆剤」として効果的であり、社内におけるメッセージの浸透を後押しすると実感しています。
Client Voice
学びの必要性に自ら気づかせるアプローチで、LXPの再認知とファン化の促進を実現!
――著名人イベントに対する従業員の皆さま、また上層部の皆さまからの反応をお聞かせください。
澁谷様:このトークイベントには本来の目的があり、休眠ユーザーへ向けたLXPの再認知と、自律的な学びへの潜在的な課題意識を強く刺激することでした。蓋を開けてみると、イベントへの応募者はオンラインを含めて3,000名を超え、アーカイブも5,000名弱の方に視聴いただき、社内でも類を見ない規模の反響がありました。多くの従業員に改めて認知される機会を持てたことは、大きな成果だったと感じています。
――イベント後のアンケートで、参加者の皆さまからどのような声がございましたか?
澁谷様:アンケートで印象的だったのは、「世間の声に流されず、“Will(意思)”をしっかり持つことが大切だ」という声です。また、日頃から情報感度を高く保ち、目の前のことだけに集中せず、広い視野を持って行動することの重要性に気づいたという声が多くありました。
今回、LXPの再認知や学びの重要性、キャリア自律の必要性を前面に出しませんでしたが、本来の目的が参加者にどこまで伝わったかは非常に気になるポイントでした。総括としては、本イベントを通じて、多くの方が「何をしたいか」「何をすべきか」という意識を高め、学び続けることの必要性を感じたと実感しております。
――著名人を招くイベントでは、特別な準備や配慮が必要になるかと思います。弊社の企画、準備、イベント当日の進行などはいかがでしたか?
澁谷様:まず、今回ご登壇いただいた著名人の方に、粘り強くご交渉いただいたことに感謝しております。これは、当社だけでは実現できなかったことだと思います。また、さまざまなステークホルダーの方々ともきめ細かく調整いただき、イベントを成功させることができたのは本当に奇跡だと感じております。
イベント当日も、現場の運営はスムーズに柔軟性を持って立ち回る必要が多くありました。これらの点についても、細やかな配慮をもって対応いただき、安心してお任せできました。企画からイベントの実施に至るまで一貫して伴走いただき、心から感謝しております。
―他社と比較して、弊社の特徴はどのような点にあると思われますか?
澁谷様:「アイデア力」と「伴走力」だと思います。特に伴走力に関しては、私だけでなく、社内の各所からも感謝の声が上がっています。LXPは、当社の新しい取り組みであるため、課題や状況分析がスムーズに進まない部分もありました。御社がそうした状況に寄り添い、フレキシブルに要望に応えてくださったことを心強く感じております。
ありがとうございました!
今後も、さまざまなプロジェクトでお役に立てれば幸いです。
株式会社日立アカデミー
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